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各種委員会の紹介

どう使う消費者契約法 取消・無効の書式集

1.生命保険契約の転換

転換契約取消通知書

私は貴社との間で、平成〇年〇月〇日、従前契約していたA生命保険契約からB生命保険契約へ転換する旨の転換契約を締結しましたが、貴社営業職員は上記転換契約締結の際、B生命保険契約は保険料が同じなのに医療特約が付く等の利益になる旨を告げたものの、B生命保険契約が10年後及び15年後に更新手続が必要で、その度に月々の保険料が大幅に増額になることやB生命保険契約が掛け捨て型である等の不利益となる事実を故意に告げませんでした。これは消費者契約法4条2項の「不利益事実の不告知」に該当しますので、同項に基づき、生命保険契約の転換契約を取消します。
平成〇年〇月〇日
神戸市中央区〇〇通1丁目1番1号 兵庫弁太郎
神戸市中央区〇〇町1丁2番3号
〇〇生命保険相互会社 代表取締役〇山〇男 殿

2.キャッチセールス

クレジット契約取消通知書

私は、平成〇年〇月〇日、〇〇宝石〇〇店で、ダイヤのネックレス(売買代金40万円)の購入を押し付けられ、貴社との間のクレジット契約を締結しましたが、上記締結の際、私はダイヤのネックレスを買う気はなかったので、帰ろうとして出口まで向かったにもかかわらず、従業員に帰してもらえず、困惑した結果、クレジット契約書に署名捺印したもので、消費者契約法4条3項2号の「退去妨害による困惑」に該当します。ついては、同号に基づき貴社との間のクレジット契約(信販契約、立替払契約)を取消します。
平成〇年〇月〇日
神戸市中央区〇〇通1丁目1番1号 兵庫Q太郎
神戸市中央区〇〇町1丁目2番3号
〇〇信販株式会社代表取締役 〇〇 殿

3.授業料の不返還条項の有効性

通 知 書

私は、貴学の入学試験に合格し、授業料を納付しましたが、諸般の事情により他の大学に進学することになり、貴学への入学を辞退しました。貴学の入試要項には「一度納付した諸納付金は理由のいかんを問わず返還しない」旨が規定されています。しかし、授業料は授業に対する対価ですから授業を全く受けないにもかかわらず、返還を認めない規定は消費者の権利を制限し、信義側に反して消費者の利益を一方的に害するものですから、消費者契約法10条に反して無効ですので、支払った金額全額の返還を求めます。
平成〇年〇月〇日
神戸市中央区〇〇通1丁目1番1号 兵庫弁太郎
神戸市中央区〇〇町1丁目2番3号
学校法人 〇〇大学学長 〇山〇男 殿

4.レンタルビデオの延滞料請求

Q この契約には訪問販売法の適用はないのでしょうか?

通 知 書

私は貴社から、貴社〇〇店で平成〇年〇月〇日に貸借したレンタルビデオ(返還期限平成〇年〇月〇日)の延滞料として、貴社約款〇条に基づき、1日300円の394日分11万8200円の請求を受けていますが、上記約款〇条は消費者契約法10条の「消費者の利益を一方的に害する条項」に該当し、その限りにおいて無効ですので、貴社請求額には応じられません。ただ、延滞した点には私にもうかつな点がありましたので、貴社に支払うべき損害額について別途、話し合いにより解決したいと考えております。そこで兵庫県弁護士会の紛争解決センターでの和解あっせん手続を申し立てました。後日、上記センターから連絡がありますので、上記手続にて話し合いたいと考えます。
平成〇年〇月〇日神戸市中央区〇〇通1丁目1番1号  兵庫弁太郎
神戸市中央区〇〇町1丁目2番3号
〇〇レンタルショップ〇〇店長殿

5.内職商法

契 約 取 消 通 知 書

私は、貴殿から、在宅でホームページ作成すれば、月収30万円以上の収入が間違いなくある、仕事を紹介するには登録料を支払い、貴殿が主催するパソコン講座を受講し、パソコンを購入しなければならないとの勧誘を受け、貴殿の募集に応募し、パソコン代金・講座料・登録料合計70万円を支払いましたが、貴殿の勧誘は月収30万円以上の収入が間違いなくあるとした点において、消費者契約法4条1項2号の「断定的判断の提供」に該当しますので、同号により、内職あっせん契約、パソコンの売買契約、パソコン講座受講契約を取消します。ついては貴殿に支払った金70万円の返還を求めます。
平成〇年〇月〇日
神戸市中央区〇〇通1丁目1番1号 兵庫Q太郎
神戸市中央区〇〇町1丁目2番3号 〇山〇男 殿

6.ディスポーザーの訪問販売

契 約 取 消 通 知 書

私は、平成〇年〇月〇日、貴社従業員の訪問を受け、ディスポーザーの売買契約を締結しましたが、右契約締結に際して、ディスポーザーが「法律上取り付けなければならなくなった」、「全戸が取り付け済みです」等と重要事項につき、事実に異なることを告げられたため、誤認して売買契約を締結しましたが、これは消費者契約法4条1項1号の「不実告知」に該当します。 また、従業員に帰ってもらおうと、「これから出掛ける」旨を申し出て、退去するよう求めたにもかかわらず、退去しなかったため、困惑して前記売買契約を締結したもので、同条3項1号の「不退去による困惑」に該当します。 よって、消費者契約法4条1項1号及び3項1号により、契約を取消しますので、支払った代金〇万円を返還されるよう申し入れます。
平成〇年〇月〇日
神戸市中央区〇〇通1丁目1番1号 兵庫K子
神戸市中央区〇〇町1丁目2番3号 〇山〇男 殿

7.高齢者に対するSF商法

契 約 取 消 通 知 書

私は、平成〇年〇月〇日、神戸市中央区〇〇市場付近路上を歩行中、呼び止められ、近くのビルに連れて行かれ、120万円の羽根布団を特別割引で60万円にする、羽根布団は福祉用品だから、65才以上であれば、区役所に申し出れば代金を返してもらえると言われて、羽根布団を購入しましたが、それらの勧誘は事実と異なりますので、消費者契約法4条1項1号の重要事実についての「不実告知」による誤認に該当しますので、同号により取消します。よって、代金60万円を返還される申し入れる次第です。
平成〇年〇月〇日
神戸市中央区〇〇通1丁目1番1号 兵庫A子
神戸市中央区〇〇町1丁目2番3号 〇山〇男 殿

8.ホテルの免責約款

損害賠償請求通知書

私は貴社経営のAホテルにチェックインする際、ホテル従業員(ベルボーイ)に対し、不用になった衣類等の入ったダンボール箱を宅急便で送ることを依頼すると共に宝石の入ったバッグを部屋まで運んで欲しいと預けたところ、従業員は宅急便の発送手続をしている間に、バッグから目を離してしまい、宝石の入ったバッグが盗まれてしまいました。この場合、貴社の宿泊約款では貴社は15万円を上限とする責任しか負わないとされていますが、右約款は消費者契約法8条1項4号の「事業者の債務の履行に際してされた不法行為による損害賠償責任の一部免除する条項」に該当し、無効です。ついては盗難にあった宝石代金〇億〇千万円の損害賠償を請求致しますので、速やかにお支払い下さい。
平成〇年〇月〇日
神戸市中央区〇〇通1丁目1番1号 兵庫弁太郎
神戸市中央区〇〇町1丁目12番3号
〇〇ホテル株式会社代表取締役 〇山〇男 殿

※注  事例により、消費者契約法の適用の有無、及び解決は異なる可能性があります。消費者契約法は新しい法律で、まだ裁判例もありませんので、この事例解説及び書式集のご利用にあたっては、事前に弁護士などにご相談下さい。

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