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尼崎公害裁判に関する公害等調整委員会のあっせん成立に関する会長談話

2003年(平成15年)7月1日
兵庫県弁護士会 会長 麻田 光広

 1.先月26日、公害等調整委員会において、いわゆる尼崎公害裁判に関し、大阪高等裁判所で成立した訴訟上の和解にかかる、「和解条項の履行を求める」あっせん申請について、申請人らと国・阪神高速道路公団との間で合意が成立した。
 今回の合意成立に向けて、同委員会の精力的かつ迅速な手続進行、並びに当事者双方の多大な努力により、極めて早期に合意されたことに対し、当会としても大いに敬意を表するものである

 2.今回合意されたあっせん内容によれば、大型車の交通量低減のための総合的な交通量調査の追加的実施、同調査結果を踏まえた大型車を対象とする効果的な交通規制の可否についての追加的検討依頼、環境ロードプライシングの試行内容の一層の充実、「連絡会」の運営の公開などが合意されている。
 これは、従前の原告患者らが求めていた和解条項の誠実な履行に関し、具体的かつ実効性を伴う内容であって、高く評価しうるものである。

 3.兵庫県弁護士会は、従前から公害対策・環境保全委員会を常置委員会として設置し、従来より公害被害者の救済や環境対策には格別の尽力をしてきた。
 今回の合意成立を一つの契機として、今後国道43号線沿道の一層の環境改善がなされることを強く期待する。

以上