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兵庫県弁護士会所属会員に対する業務妨害事件に関する声明

2007年(平成19年)3月26日
兵庫県弁護士会 会長 竹本 昌弘

 本年3月14日、当会所属会員の法律事務所に、受任している離婚訴訟の相手方男性が押しかけ、応対に出た女性事務職員の顔面を素手で殴って傷害を負わせ、さらに110番通報をしようとしたもう一人の女性事務職員の頭部を所持していた金づちで殴り頭がい骨骨折等の重傷を負わせる事件が発生した。

 われわれは、弁護士の業務活動に関して、法律事務所を襲い、事務職員に傷害を負わせるという許し難い行為に対し強い憤りを覚える。

 弁護士は、基本的人権の擁護と社会正義の実現をその使命とし、国民の正当な権利実現を図る諸活動を日々行っている。このような日常の弁護士の活動により国民の権利が擁護され、法秩序が維持・回復されるのであり、弁護士制度は、法治国家及び健全な民主国家を維持するためになくてはならないものである。弁護士個人の業務活動を妨害する目的でなされた暴力や脅迫は、このような弁護士制度そのものに対する攻撃であり、ひいては司法制度や法秩序に対する悪質な挑戦と言わざるを得ない。暴力的手段による弁護士の業務活動に対する妨害を軽視し、これを放置すれば、司法の一翼を担う弁護士の活動は広範囲にわたって阻害され逼塞し、わが国の司法制度ないし法秩序自体が危殆に瀕することとなる。

 かかる認識のもと、われわれは、今回の極めて卑劣で悪質な行為に対して断固抗議し、今後とも弁護士に対する業務妨害行為に対し決して怯むことなく弁護士の使命を貫徹し、法の支配を実現するために、一致団結して闘う所存であることを表明する。