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2011年 神戸新聞掲載『くらしの法律』相談

交通事故の過失割合〜客観的な事故状況把握が重要〜 神戸新聞 2011年8月16日掲載

執筆者:森川 拓弁護士

Q:交通事故に遭いました。これから始まる交渉では、過失割合をどうやって決めればよいのでしょうか。

A:過失割合とは、交通事故で生じた損害を当事者がどのように負担するかを示す割合です。
その割合は、事故の当事者双方が事故発生について、どれだけの不注意(過失)があったかを比較して考えます。
 不注意の度合いを比較するには、事故当事者が事故の発生状況を正しく認識することが前提になります。
こちらと相手で認識が異なれば、双方が考える不注意に差が生じるためです。ただ、事故は一瞬のことでもあり、
双方が認識する事故発生状況に相違が生じることもあります。このような場合、車両の損傷状況、目撃者の
証言などにより、どちらの主張が正しいか考えることになりますが、そのような証拠がないこともあります。
 事故の発生状況を正しく認識した後は、道路交通法などの法規制、実際の交通状況などから双方の不注意を
考えることになります。ただ、現実的には難しいため、実務上は、典型的な交通事故の過失割合について、
裁判官や弁護士が事故類型ごとにまとめた文献があるので、それを基準に考えることになります。
文献に記載がない非典型的な事故については、文献の考え方を応用したり、過去の裁判例に基づいて
考えたりします。
 もっとも、交通事故は相手方のあることですので、感情的な対立などから、文献などを基に話し合っても
解決できないこともあります。
そのような場合、裁判所の調停や裁判といった手続きにより解決するほかありません。
 なお、日常の相談の中で、「警察官が現場検証でこう言った」「相手が謝ったから相手が悪い」という話を
聞くこともありますが、それらはあくまで参考情報であり、客観的な事故の発生状況が重要であることに
変わりありません。

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