理事長あいさつトップ > 理事長あいさつ

理事長挨拶

 

 兵庫県弁護士協同組合は、中小企業等協同組合法に基づき、兵庫県弁護士会に所属する弁護士及び弁護士法人を会員として設立された組合であり、創立46年となりました。令和5年6月29日現在の組合員数(個人)は973名で加入率は93.7%です。

 

 当協同組合は、会員である弁護士の「仕事と暮らし」をサポートするのがその大切な役割であり、@裁判記録等の謄写、A事業に関連する什器備品等の購入あっせん、B不動産購入及び貸借の情報提供、C事業資金の借入あっせん、D事業等にかかわる教育及び情報の提供、E組合員の福利厚生に関する事業、F各種保険のあっせんなどを行っております。

 

 とりわけ当協同組合においては、裁判記録等の謄写事業がもっとも大きな「大黒柱」となっており、兵庫県下の各裁判所及び検察庁の謄写業務を一手にお引き受けしております。

 

 しかしながら、ここ数年の間に裁判手続のIT化が急速に進められており、特に民事裁判手続においては、これまでコピーやFAXなどの紙媒体で授受されていた主張書面や証拠書類等が、電子データとして作成・管理され、オンラインで授受される取組みが今まさに始まろうとしています。裁判手続のIT化は、すなわちペーパーレス化を必然的に伴うものであり、それは謄写事業売上げの減少につながっていくのです。

 

 当協同組合の謄写事業売上げの主力は、刑事事件記録の謄写であり、今のところ、刑事裁判手続については、民事裁判手続ほどIT化が進んでいないため、当面は、謄写事業売上げの大幅な落込みはないと見込んでいます。しかし、刑事裁判手続においてもIT化が検討されており、早晩、刑事事件記録の授受もIT化、ペーパーレス化が進んでいくものと思われます。

 

 そのような時代の流れの中でも、当協同組合は、これまで培ってきた謄写技術を生かし、紙媒体の書面を電子データ化するなど、組合員の皆様のニーズに即した新たなサービスの提供を模索していきたいと考えています。

 

 当協同組合は、皆様の業務や福利厚生のお役に立てる様々なサービスを提供すべく、今後とも益々精進してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

兵庫県弁護士協同組合 理事長 藤掛 伸之