兵庫県弁護士会について

会長あいさつ

2023年4月1日
令和5年度兵庫県弁護士会
会長 柴 田 眞 里

 2023年(令和5年)度兵庫県弁護士会会長に就任しました柴田眞里です。森有美、定岡治郎、渡部秀樹、名倉大貴、家木祥孝の副会長5名と共に、来年3月末日までの1年間、当会の運営を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 当会には兵庫県内に事務所を置くすべての弁護士が加入しており、広大な県下を複数の区域に分けて、神戸本部、阪神支部、伊丹支部、明石支部、姫路支部、豊岡支部の各支部を設け、合計約1000名の会員がいずれかの法律事務所に所属し、弁護士業務を行っています。現在、女性会員の比率は約21.5%ですが、少しずつ増加しており、今年度は初めて複数の女性役員が就任しました。

 さて、弁護士は、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とし、弁護士会は個々の弁護士の活動を指導、監督、サポートするものとされています。

 では、具体的に弁護士や弁護士会は何をしているのでしょうか。おそらく、市民の皆様の思い描く弁護士や弁護士会の活動イメージは、法律相談、刑事弁護活動、民事裁判等をしているということぐらいかもしれません。

 しかし、弁護士や弁護士会の活動は、実際にはとても幅広いものです。

 兵庫県弁護士会では、刑事弁護、子どもの権利擁護、高齢者・障害者支援、消費者保護、中小企業支援、ジェンダーの平等推進、犯罪被害者支援、民事介入暴力対策、災害復興支援、憲法問題検討、空き家対策、小中高校生を対象とした法教育など、多種多様な活動を行っています。

 このような活動のうち、例えば、「犯罪被害者支援」と「刑事弁護に関する活動」は一見矛盾するように考えられるかもしれませんが、弁護士会ではどちらも重要な活動として位置づけられています。

 弁護士会は、1つの組織でありながらも、世の中にある多くの価値観、個性とそれに基づく多様な活動を応援し支えているところに一つの特徴があり、今後ともこのような多様な活動を大切にしていきたいと考えています。

 本年5月8日には、いわゆる新型コロナウィルス感染症の感染症法における区分が5類へ移行することになり、約3年間続いたコロナ禍も大きな転換期を迎えました。 

 ただ、約3年にわたるコロナ禍や昨今の物価高騰などにより、窮境に陥る中小企業や市民も増加しています。

 また、昨年発生したロシアによるウクライナに対する軍事侵攻により、「われらは全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」という我が国憲法の理念と真っ向から反対する事態が発生するなど、直接の戦禍は受けていない日本国民に対しても大きな不安を生じさせています。

 このような時代だからこそ、私たち弁護士会は、市民の皆様の不安を取り除くべく、また苦境に陥った中小企業等にも寄り添い手助けすべく、積極的に活動していかなければなりません。

 そのため、我々弁護士や弁護士会は、今ある各種活動を一層充実させるとともに、自治体や各種団体との連携をさらに進めていこうと考えています。

 皆様にとって、身近でかつ頼りになる存在になれるよう精一杯活動していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。