1 司法問題対策委員会は、市民のみなさまに、司法制度や裁判制度、弁護士会・弁護士の活動について、身近に感じて関心を持っていただくべく、以下のような活動をしています。
(1)年間を通じての裁判傍聴会の実施 (2)裁判官評価情報の収集など (3)家裁との協議会開催(司法制度調査会との共同) (4)地方裁判所委員会・家庭裁判所委員会の各委員のバックアップ (5)弁護士任官(常勤裁判官・非常勤裁判官)の候補者に関する情報収集及び任官に対する助言・支援 (6)いわゆる「裁判所支部問題」に関する情報収集と改善に向けての取り組み (7)その他関連業務
2 裁判傍聴会について
2009年度から制度が開始された「裁判員制度」や弁護士活動を、市民の方々に理解していただくため、裁判傍聴会を開催しております。
当会所属弁護士にて、傍聴前に刑事裁判手続等につき説明をしたうえで、刑事裁判の法廷に同行し、傍聴していただいた後には、解説や質疑応答を行います。
開催予定につきましては、下記にてご確認ください。
また、夏休み期間中には、中学生・高校生を対象とした裁判傍聴会も開催しております。
3 裁判所委員会について
裁判所委員会については、ご存じない方が多いと思われますので、簡単にご説明します。
まず、裁判所委員会には、地方裁判所委員会と家庭裁判所委員会があります。
これらは、平成15年8月1日、地方裁判所の運営及び家庭裁判所の運営に広く国民の意見を反映させることを目的として設置され(規則要綱第1条)、各委員会は、設置裁判所の諮問に応ずるとともに、意見を述べることができるとされています(同第2条)。
なお、地方裁判所については新設で、家庭裁判所については従前の委員会を改組したものです。
各委員会は、原則として委員15名以内で組織されますが(同第3条)、多様な構成が求められ、その過半数は学識経験者とするのが適当であるとされています(確認事項第1条)。
現在、神戸地方裁判所委員会と神戸家裁裁判所委員会については、それぞれ、裁判官2名、検察官1名、当会所属の弁護士1名及び過半数以上の学識経験者により構成されております。
かかる裁判所委員会を通じて、設置裁判所の運営について国民側から意見を述べる機会が与えられていることをみなさまに是非とも知っていただきたく、紹介させていただきました。
裁判所委員会が活性化されることは、より開かれた裁判所の実現につながると思われますので、当委員会としては、弁護士委員のバックアップ体制を充実させていく所存です。